フェアトレード商品のあるお店を訪ねて⑧ ~ベジファーム~

 今回はお店ではなく、宅配のみ扱う農園。

 おいしく、安全な野菜を作りたいと24年前にご夫妻で始め、2008年に会社組織にした。農家が経済的に自立してやっていける⇒若い世代に受け継がれていくことを目指してのこと。しかし赤字脱却は中々難しいという。

 あくまで有機栽培、多品目栽培、消費者との直接のやり取りを大切にしている。個人やレストラン等、宇都宮を中心に、埼玉、東京へも出荷している。季節の野菜を詰め合わせたセットを定期的に届けるというしくみ。他に別売りの旬の野菜もある。麦、米、自前の作物を加工した小麦粉、うどん、パン(天然酵母使用のライ麦パン等)、トマトピューレは本格派の味だ。

 特筆すべきはヨルダン産のオリーブ油も扱っている点。原生種に近くローマ時代から続く品種を、伝統的な製法で作った一番絞りの油で別格の品。代表の中屋氏は5、6年前、有機JASの認定取得の支援のため現地の農民と交流し、その後も検査で訪問、正に「顔の見える」関係を持った。フェアトレードのコンセプトそのものだ。乾燥した彼の地で育つものはオリーブの木。家の周りに自家用の野菜を作る程度という小農家たち。そんな風土に外国資本が灌漑施設を導入し、村ごと安く買い叩くという話を聞くという。

 大量生産による利潤を上げる農業とちがい、おいしく、安全な農業は手間がかかり、その割に「食糧」として高くは売れないという現実。「小さな農民が食っていくのは大変なこと、これは万国共通だナァ」と代表が呟く。

 良心的な農家を支えるにはどうしたら良いのだろう…。その答えは食べ続けるということか。買い物はスーパーやデパ地下、という方、新しい食のつながりを持ってみませんか?!(吉田ユリノ/まちなか世界ネット=とちぎ海外協力NGOセンター)

 

●〒321-0231 下都賀郡壬生町上田7-4

●TEL/FAX 0282-21-7304

●http://www.vegefarm-organic.com/●vegefarm@green.ocn.ne.jp


■フェアトレードとは■

・国際産直

・適正な価格で取引をすることで途上国の生産者の自立を応援

・地球環境と生態系を守る農法で生産・お買い物が海外協力になるしくみ

 

 

※本会機関紙『隔月刊・ボラ情報』より転載