フェアトレード商品のあるお店を訪ねて⑦ ~シャローム~

 宇都宮市文化会館から歩いて2分、小さなカフェテラスが花に囲まれるように建っている。室内は梁の見える高い天井のせいか開放感があり、窓辺には野の花が活けてある。 約20年前、主婦が始めたお店。オーナー自ら自宅菜園で、四季を通じて無農薬で育てた野菜を使った献立の、なんと粋なこと。日替りランチは家庭の味そのものだ。

 また彼女の気配りは細やかで、知らない客同士を紹介するなど、温かい気が流れている。老若男女、リピーターの客が多いのもうなづける。

 日々の生活の中、「キリキリしている人が多い。今一番足りないものは癒しではないか。話を聞いてほしい人、頼って来る人がいる。私でも話を聞くことはできる。自分も助けられたり、役にたつ喜びを感じたりして一緒に歩みたい」と語る。この店は翼を休める止まり木のようだ。シャロームとはヘブライ語で「平安」を意味するという。

 バングラデシュ、ネパールのフェアトレードの手工芸品を展示販売している。(吉田ユリノ/まちなか・せかいネット―とちぎ海外協力NGOセンター)

 

●宇都宮市吉野2-1-7

●TEL 028-639-7928

●OPEN 11:00-18:00

●定休:土・日・祝日

 

■フェアトレードとは■

・国際産直

・適正な価格で取引をすることで途上国の生産者の自立を応援

・地球環境と生態系を守る農法で生産・お買い物が海外協力になるしくみ

 

※本会機関紙『隔月刊・ボラ情報』より転載