フェアトレード製品があるお店を訪ねて⑥ ~曲師の産直屋~

 オリオン通り、馬場に近い空き店舗に入り、昨夏オープン。「地元を元気づけよう!」が店のコンセプトだ。宇都宮中心街の空洞化に対応して賑わいを。そして中心部には独居老人が多いことが分かり、そのニーズに合った店づくりをしている。生産者は城山地区の農家50人と契約を結んだ。朝採り野菜と卵をスタッフが毎日集荷に回る。鮮度抜群の地産地消。無・低農薬の野菜の他、農家手作りの惣菜、加工品、米、卵、生花、そしてパンも並ぶ。

 ひとり暮らしのお年寄りの要望に応じて、包装は小さい単位で(米1キロ、トマト1個売り等)、配達可(1km以内無料)といった具合だ。地元で採用した女性スタッフはお客に声を掛け、ちょっと立ち話ということも。若い店長は元ホテルマン。営業、接客の経験を生かして知恵を出す。都会的な店が多い繁華街に、人の心に寄り添う店がある。 フェアトレードのコーヒーが買える。(吉田ユリノ:まちなか・せかいネット=とちぎ海外協力NGOセンター) 

●宇都宮市曲師5-2(オリオン通り)

●電話 028-638-5103

●OPEN 10-18時 月曜定休

■フェアトレードとは■

・国際産直

・適正な価格で取引をすることで途上国の生産者の自立を応援

・地球環境と生態系を守る農法で生産

・お買い物が海外協力になるしくみ

 

※本会機関紙『月刊・ボラ情報』より転載