1月17日 がけっぷちラジオ 若者の風で、化学変化が地域の大人に起きる。挑戦を応援したい!

今回はとちぎユースサポーターズネットワーク」と「とちぎコミュニティ基金」のダブルワークをする渡邊貴也さんにお話を伺った。渡邊さんはこれまでに民間企業、公務員、NPOでの仕事・活動をしてきた。今はさらに、自分のやりたいことをやるために一歩踏み出してキャリアを変え、現在では市民の政治参画・対話や若者の社会参加などの活動を行っている。

 

経験から気づいた役所・企業・NPOの個性

「民間は足のサイズに合わせて靴を作ろうとするが、公務員は足を靴のサイズに合わせようとする」。役所は法律にとらわれてしまう、これが現実である。そのため、制度の外にある問題に対して十分に対応できなかったり、対応が遅れたりすることがある。民間企業とNPOはフットワークを軽く行動できる。さらにNPOは自分たちの好きなことをしやすい一方で、資金力やマンパワーの不足が懸念点だという。

 

大切なのは“よりそう”こと

渡邊さんがコミュニティ(村落社会や町内会など)に入っていくときに大切にしていることは“よりそうこと”である。

「自分が入っていく場所には、暮らしの中で生まれてきた風土があり、価値観がある。それらを無視して活動を進めることはできないですね」という。

 

人々の持つ価値観によりそい、そこにあった活動を提案・展開していく。そのような「よりそう」心構えこそが、渡邊さんが多くの人を活動に巻き込む理由なのだと思った。

 

若者の刺激で大人が変わる!

「若者が既存のコミュニティに入っていくことは、勇気がいることかもしれないね。しかし、若者の参入は確実にそこに良い影響をもたらしている」と渡邊さんは言う。さらに、若者が新たな風を持ち込むことで上の世代が刺激を受けて行動を起こしたり、今までは起こりえなかった化学反応が生まれたりする。挑戦したい意志のある若者を応援したい―。そんな熱い思いを渡邊さんからは感じることができた。(藤平)