個人の記憶を「社会(みんな)の記録」に。原発避難10年目の調査報告書を公開中

2020年度に発行した報告書を公開します。

『福島からの原発避難と生活復興

ー栃木県における避難生活に関する課題調査ー』(A4版・82ページ)

 

◆調査者:認定NPO 法人とちぎボランティアネットワーク(とちぎ暮らし応援会)調査担当者 / 矢野正広・矢野浩美・門馬芳子・坪井塑太郎

 

◆目次

第1部 東日本大震災と福島県-被害概況と原子力発電所事故

第2部 東日本大震災と福島県-被害概況と原子力発電所事故

第3部 栃木県への避難者を対象とした質問紙調査

 

第4部 栃木県への避難者を対象とした聞取り調査

第5部 次世代への継承と社会への発信

第6部 災害を「伝える」を考える

 

「はじめに」より引用

 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から 10 年の時間が経過 し,避難者の避難先での生活も長期化・定着化してきている。本調査は,原発避難という国内初の事態に直面した避難者本人から,発災当時の状況,現在に至るまでの生活環境の変化,教訓などについて改めて整理を行い,「個人の記憶を, 社会( みんな の記録」 にしていくことを目的に実施したものである。本調査の枠組みの要点は ,一方では被災者・避難者本人によるふりかえりと Reframing (リフレーミング=過去の教訓化,相対化,捉えなおし)を,他方では次世代への継承として,災害を直接経験していない大学生等の世代によるインタビュー等を通じて 記録化(アーカイブ化)し,社会への発信につなげていくことにある。

ダウンロード
報告書(福島調査事業)1.pdf
PDFファイル 4.7 MB