第5回若者会議! 学生・若者ボラの情報交換・研修会です。

Vネット関係のボラやバイト・インターン生が参加

 

2/9(水)宇都宮市総合福祉センターで第5回Vネット若者会議を開催しました! 若者会議は、Vネットにかかわる学生ボランティア、NPOインターン生が交流し、共に学び、新たな活動を創造するための会議です。今回はVレンジャー、たかはらインターン生、フードバンクボランティア、Vネットアルバイト学生が参加しました。Vネット理事の阿久津さんの参加もありました。

 

どんなボランティア、活動してるの?

 

1部では、参加者の自己紹介を兼ねて、参加者同士でみられる共通点を挙げていくアイスブレイクを行いました。その後は「活動紹介~若者の皆って何やってるの?~」と題して、参加されたボランティア・NPOインターン生が各団体の活動紹介をしました。外国人医療相談会で医療通訳をした経験や、子どもたちの生活支援をする中で感じた喜び、子どもたちとの自然遊びを通して「自分の存在が誰かの支えになっている実感」、社会問題に直接かかわる中で得られた学びなど、各々が活動する上で注目している問題や感じているやりがいなど、自身の経験が共有され、意義を持って活動することの大切さを改めて実感しました。また、各団体の活動について共有することで、ゆくゆくはフードバンクうつのみやととちぎYMCAVレンジャーが連携して活動することができるのではないかと思いました。このように、普段は別々で活動する団体が交流する場を今後も設けることで、連携して取り組める社会課題を浮き彫りにすることができると感じました。

 

「性と生殖に関する健康と権利」の勉強

 

2部では、SRHRとちぎアクションの井上まきさんからSRHRについて説明していただき、ILADYカードを使ったワークショップを行いました。「性と生殖に関する健康と権利(Sexual Reproductive Health and Rights)」のことです。「ILADY.」は、主に日本の10-20代へSRHRについて情報を伝え、一人ひとりのアクションのきっかけをつくる、国際協力NGOジョイセフの活動です。性と生殖について、一人ひとりが適切な知識と自己決定権を持ち、自分の意思で必要なヘルスケアを受けることができ、みずからの尊厳と健康を守れる姿を目指します。井上さんからは、性教育だけでない「生教育」の重要性を教えていただきました。妊娠過程や性交、避妊について教えないとした「はどめ規定」の存在を初めて知る参加者が多くいました。ワークショップの前には、井上さんがどのような選択をされてこられたのか、それが今に結びついていて私も将来の選択をする上で自分の考え方を大切にしていこうと改めて感じました。また、再度SRHRについての説明を聞くことで性についての権利に対する知識を深めることができ良かったです。最後に参加された方から学ぶことができて良かったとの声をいただけたことも嬉しく感じました。ワークショップではほとんどの人が否定や自分もやってしまっているかもとの意見を持っていて改めて言語化することの大切さにも気付かされました。

若者にも関係ある貧困

第3部では、フードバンク相談員松葉が、「若者の貧困について知ろう」というテーマで講話を行いました。生活保護の基礎知識や一般的なフードバンク活動、フードバンクうつのみやで行っている相談活動、事例の紹介などを行いました。フードバンクうつのみや利用者の約20%は10-30代の若者です。利用者の多くに、病気や障害、仕事でのパワハラ、被虐待経験、孤立など複雑な背景が見られます。若者会議に参加した学生たちにとって見えにくい貧困問題かもしれませんが、困ったときにSOSを出す必要性を感じてほしく、今年の若者会議でも貧困について考える時間を取りました。

 参加者からは

●フードバンクから生活保護につながった人がその後どうなっているのか気になった。

●貧困問題に携わると、課題が複雑・複合化しているのがわかる。8050問題など地域全体で支えないといけない。

●地域でもこういうことが起こっているのだと現状を知ることができた。知識を深めたい。

●困ったら困ったと言える環境、支援してもらえる地域、助け船が出せる地域にしたいと感じた。

●栃木県内は全国的に見て無料低額診療所が3か所と少ない。この現状を変えていきたいと思った。

●学校で習わないけど大事なことがこんなにあるのだと驚いた。

との感想をいただきました。ここで知った貧困問題を、周囲に伝え、どのように解決したらいいかをともに考えてくれる仲間が増えてくれたらいいと感じました。

  最後に参加してくださったみなさん、ありがとうございました! それぞれの活動をやりつつ、またお話しできることを楽しみにしています。(松葉)