「どんな些細なことでも、困ったことや不安があれば私たちを頼って欲しい」子育ての悩みは地域の課題

 12月21日のがっけぷちラジオVレンジャー会では、NPO法人「そらいろコアラ」共同代表の鳥飼蓬子さんと、そらいろコアラを共同で双子・三つ子家庭のニーズ調査を行っている多胎サークル「さくらんぼ小山会」から南部裕子さんに助けっとさんとしてお話を伺いました。

 

○はじめての益子焼陶芸体験

 今回のぶっこみVレンジャーでは陶芸体験教室「よこやま」で益子焼のろくろ体験を行ってきました。見た目以上に繊細な作業で何度も失敗してしまいしたが、繰り返しているうちになんとか形にすることができました。教室の近くにある陶器ショップでは様々な作品が販売されており、体験した後だとよりその素晴らしさを感じることができます。周辺にはカフェやレストラン、パン屋さん、陶器ショップなどのお店が集まっていて、益子の魅力が詰まったスポットとなっていたので興味がある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。

 

○「妊娠・子育て期の孤立を防ぐ」そらいろコアラの取組み

 鳥飼さんは、そらいろコアラで妊娠・出産・子育ての無料LINE相談窓口のコアLINE、SOSの前から“繋がり”“予防する”性教育事業等をはじめとした様々な活動を行っています。鳥飼さんは、それらの活動の中で大事にしているコンセプトについて「妊娠・子育て期の孤立を防ぐ」ことだと語ります。実際に窓口に寄せられる相談には、「避妊に失敗して妊娠してしまったかもしれない」「子どもが頭を打ってしまったが、病院に行くべきかわからない」といった内容のものもあったそうです。こうした相談に対しても、小児科医や保育士、助産師などが相談員として活動しているこの事業では的確なアドバイスをしてくれます。「どんな些細なことでも、困ったことや不安があれば私たちを頼って欲しい」とリスナーにメッセージをおくりました。

 

○「多胎児家庭に優しい社会はみんなに優しい社会」多胎児家庭ニーズ調査の結果を受けて

 双子や三つ子などの多胎児が居る家庭では、とくに外出へのハードルが高く、そのことが影響して子育てで孤独を感じる場合が多くあるそうです。さくらんぼ小山会とそらいろコアラでは、社会に表出していないニーズを明らかにすることで多胎児家庭の支援に繋げていこうとしています。調査から分かったこととして、妊娠期は情報不足、出産・育児期では人手不足や孤独感等が困り事となっていることが明らかになったそうです。両団体はこれから、子どもの成長段階によって異なるニーズがあるという調査結果をもとに、行政に対して必要な支援を求めたり、自分たちの支援活動に反映させていく方針です。

 

 さまざまな困りごとを抱える人にとって、助けてくれる場所があるということが支えになると改めて感じました。子育てという地域共通の課題について考えるきっかけとなりました。