小山で制服バンク!「もったいない」と「子どもの貧困」をつなぐ。

県内で3か所め。制服の他に、カバン、書道セットなど、各種学用品も

 

  今回のゲストは城南地区学校生活応援リサイクルバンク望月晨子(ときこ)さん。小山市の城南地区で、経済的に困窮している家庭の子どもたちに制服や学用品を提供して学校生活を応援しています。

 制服や体操着だけじゃなく、通学カバン、リコーダー、裁縫セット、書道セットに至るまで様々集めています。県内3か所の制服バンクで学用品まで扱っているのは県内ではここが初です。

 望月さんたちが活動を始めたのは昨年1月。矢野コメントおじさんの所(Vネット)に小山市の民生委員の研修で来たのがきっかけ。「制服バンクなら取り組めるかも」と、さっそく地元中学校区にチラシを作って配りました。申し出は100件ぐらいありましたが、集めた物を置き場がなかったので、各家で保管してもらっていました。昨年6月頃、このことをコメントおじさんの矢野さんに言うと、さっそく県社協の「いちごハートネット事業」加盟している地元社会福祉施設から場所の申し出いただき、近くの保育園の一室を確保できました。見事な連携プレイですね! 

 物品引き取りに望月さんが行くと、お母さんたちから「捨てるのがもったいないな、と迷っている時にチラシが目についた。とても助かった」と大好評だった、と嬉しそうに語っていました。

 私(=山本)が中学生の時は従兄から体操着を譲り受けたり、自分が着ていた物を近所の子に譲ったりと地域の中でリサイクルしていたのですが、地域のつながりが希薄になり、それが当たり前ではなくなってしまっているんだなと思うと寂しさを感じました。

 

病気の両親を世話し、子どもたちでやりくりする家

 かつて主任児童委員として活動していた望月さん。さまざまな子どもたちやその家庭を見てきました。

「病気の両親を支える小学校低学年の双子の男の子」がいたと望月さん。両親の通院のために学校を休んで5kmの道のりを自分たちで車いすを押していた。学校から望月さんに「支援できないか」と話が来ましたが両親が拒否。そんなヤングケアラー(家族の介護をする子ども)の暮らしが高校まで続いたようです。高校進学後は、2人だけで生活保護をやりくりして生活。この頃には両親が亡くなり、不動産屋をやっている望月さんは自分のアパートを貸して親代わりになって生活の見守りをしていたそうです。

「様々な家庭があり、困っている人はたくさんいますね」と望月さん。制服バンクはこうした体験・背景があってやっているんだな、と思いました。

 他にも望月さんは、地域で”子育て広場 うさぎっ子”という活動もやっています。孤立しがちな子育てを相談できる場にする活動です。

 望月さんたちが「親の孤立防止」活動をする背景も、15年前の小山の「父子家庭の子ども虐待死亡事件」が関係しています。地域で子どもを育てられる状況にする地道な努力と活動があるんだなと思いました。(ラジオ学生:山本圭輔)