非電化工房の弟子2人登場。1万円で太陽熱温水器を自作する方法を聴取!

 那須にある非電化工房の2人の弟子。左側のじいさんが、不肖の弟子石渡さん(会員)で、右側は不肖じゃない弟子の小関さん。

 栃木市出身の技術士でいまは「超低価格の家(180万円)を作ってる」とのこと。ロケットストーブや、太陽電池も自作。井戸も掘ったりして電気・ガス・水道タダ、というのを岩手・遠野でやってる33歳独身。

 矢野の興味は「格安で太陽熱温水器ができる」と非電化工房のHPに写真も乗ってるのに、詳しい構造と材料調達方法はどうすんの?、と不肖の弟子に聞いたところ、「私は不器用なので、もっと本気の弟子を紹介しましょう」と今日の登場となったわけです。

 太陽熱温水器は屋根の上に載ってる20万とか30万とかするやつですが、太陽光で温めるのが原理だから、こんなの作れるじゃん、と中学生の矢野は思っていて、実際に庭のホースを屋根のうえに這わせて30mの“温水”を作ったりしたが、量がバケツ1杯ぐらいしかできない。量の確保には水道を超ゆっくり出さないといけない…たぶん循環型だろうと思っていたが当時はカンセキもなく、構造不明のまま数十年経過。

 非電化工房のオジサン(藤村センセイ)に東日本大震災後にインタビューに行き、自作・循環型を知り、やろうかとメラメラと闘志が燃えたが材料入手方法がわからず…そこへ弟子登場。長かったぁ!

 電気も使わず塩ビ管と農業用のタンク(ポリタンの巨大なの)でできる。原理は「温まった水は上に行く」のを使う。180CM位の黒くに塗った塩ビ管を10本位ならべ、上と下を並列つなぎし、上を60~100L入るタンク(周囲を断熱)に2か所つなぐというだけ。水は水道から屋上までホースで給水、タンク下部からホースで温水を落とせばよいというわけ。夏はおそらく50-60度にはなるだろうな、と思う。風呂代は夏は0円、冬はちょっと追い炊きする程度だと思う。

 これ読んだだけでもう作れる人もいるでしょうね。でもどこで材料をとか、構造とか、故障とか身近に具体的に教えてくれる人がいないと普及しないので、結果的に「業者に言い値で購入」という羽目になるのです。

 東日本の教訓は「3つの自給」だと矢野は思ってます。①エネルギーの自給 ②職(食)の自給 ③たすけあいの自給。Vネットは③をすでにやっているので、これでエネルギーと職の自給への光明が見えてきた気がします。まずは身近な「モノづくり大好き野郎」どもに普及し、みんなで商売にしたいですね。(やの)

非電化工房 http://www.hidenka.net/