障害持ってる人の避難所生活を体験。「トイレ流れないぞ。ウンチ山になってる、どうするんだ!」とか…

ぽっかぽか(足利の障害持ってる子のお母さんの会)の災害自主講座2日め。本日は避難所運営ゲーム(HUG)というのをやりました。避難所に集まった人たちで自力で近隣から集まって来た200人位のいろんな状況の人を受け入れ、避難所での暮らしを作っていくというゲームです。東海地震が来ると切迫感のある浜松市が開発したHUGは非常にリアルです。「家が全壊した南田地区のスズキさん世帯主53歳。母83歳、妻47歳、子ども15、10歳の5人で避難。83歳の母は認知症ぎみ。柴犬1匹つれてきた」などの条件が書いてあるカードを避難所に配置していき、かつ「あす視察に総理大臣が来るので対応お願いします」とかの指示があり「トイレが流れない、ウンコ山になっている、どうするんだ!」とか苦情もあり、自治会役員はてんやわんや…という大変な状況を再現しています。1時間で250枚のガードを」ぜんぶ読み上げ、あまり共同作業したこともない近隣住民同士でなんとか対応しないといけないというものです。さらに普通の人でも大変なのに、もともと大変だった障害児・者がそこにいかなくてはならない、ということを考えてもらいました。避難所運営側に回ってもらうことで「自分たちがどう対応されてしまうのか」をお母さんたちに考えてもらおうといういのが意図するところ。

 前回の講座のあとマンションの隣に「うちは子ども5人いてエレベーターが停電で停まり、1人は障害児。たいへん。そうなったら手伝って」とお願いしてきた、という人もすでにいました。さすが母は強し、ですな。

 次回は障害児の母が考える「自分ちの防災・減災対策」です。2時間みっちりと、自助・共助・公助を考えます。(出前講座します。御用命は事務所まで)