福島 3年目の仮設住宅訪問記

3月30日 白河人材育成センター[茶話会]  

 あいにくの雨の中、宇都宮駅8時集合で、福島県の仮設住宅訪問しました。今年度の締めということで3か月ぶりの開催。中田仮設、郭内仮設、借り上げ(仮設)住宅、仮設移転の方々。久しぶりの再会なので嬉しい想いと不安の気持ちでしたが、12人参加でホッと一安心。

 10時過ぎ、今回は調理班と体操班に別れ活動開始。軽いダンス、椅子にかけてのゲームをする。顔ジャンケンは、①口をぎゅっと閉じて「グー」 ②口をとんがらせて「チョキ」、③口を大きく開けて「パー」、顔も心もほぐす。いつの間にかみんなが笑顔になる。ダンスのマンボは男女に分かれて踊る。足の悪い人は椅子のまま手と足を動かす。皆必死にステップする。前回よりリズム感が良くなったね…。1時間ですっかりリラックスして汗ばんできた。

 昼食は餃子、銀杏おこわ、わかめスープ、調理室は既に4人が餃子の具の仕込み中。おこわの予定でしたが、私の失敗でもち米入り銀杏と栗ご飯になりました。借り上げの方に全部用意して頂きました。以前ラーメン店経営の方の指導の下、包み方の特訓。なかなかうまくできないねぇ、やっぱプロはちがうね! 形は違うが味は一緒だから…と婦人会とボランティアがすっかり打ち解ける(*^_^*)。主婦暦何年…? 自然に分担が決まるのが素晴らしい!

 

先行き不透明な人がほとんど

 食事の後、震災後3年ということでメッセージカードと花の写真をプレゼントする。

 暫し歓談。落ち着いてきたというのは住居の決まった方。何も変わらず、希望が見えない…住居が確定しないことが自身の生活に不安を感じる。回りの人との関係性を大事にしたいと訴える。

 ボランティアが「原発を残したいですか」と問う。皆黙る。双葉町の一人が「自分の生活、今後どうなるか、わけがわからない、今どうするかしか考えられない」とポツリと話す。先行きが本当に不透明な方がほとんど。

 今もおよそ10万人が、プレハブでの仮住まいを強いられている。少なくともあと1、2年いなければならない。震災後3年以上が経過した今、住まいの復興は、なぜ進まない? やっと、復興住宅ができることが決まっただけだと。生活意識が変化し、風化しつつある「不安意識」や「つながりや協力意識」が顕著になる一方で、自身の生活への「安定」を求める気持ちは深くなる。安定した生活を送りたい、地道に生活したいと。

 めっきり少なくなった仮設の高齢者は入退院、通院が多くなった。

 今後、ボランティア同士で相談しながら、いろんなアイデアを出すことも必要でしょう。4月には畑のジャガイモの植えつけを予定しています。

 おばちゃんたちとお茶飲みしながら一緒に笑って、泣いて、歩いて行きたいですね。フードバンクから飲み物、柴谷さんのトマト、とちぎコープさんのスープと餃子の皮の提供有難うございました。(もんま)

●参加ボランティア:安達・北村・室井・コープ安田・門馬