3/31 白河被災者交流茶話会・2年目に思う

 宇大の「311から2年」と同時並行で、白河に行った。小雨降る肌寒い日、桜の蕾はまだ固いままだ。白河人材育成センターで第5回茶話会。

 ボランティアは宇都宮5人、現地1人、コープ1人の7人。地元福島の高校野球の日と関山の山開きなどが重なり、人数が集まらないかなと心配したが14人も集まりホッと胸をなで下ろす。白河仮設の「絆」の方2人も参加して場が明るく盛り上がりました。

 腰をかがめて歩きで来る人、息子さんに送られてくる人、笑顔を見ると皆、手を取り合って嬉しそう。「手は冷たいけど心は温かいね…」午前中は女子ボランティアメンバーが特訓した社交ダンス、ブルースを踊る。男性も参加で皆ワイワイ、始めると、仮設で上手な人がいて指導に廻る。次々相手を代えてスキンシップで皆若返ったかな?
 少し汗をかいて、皆で調理室へ。食事はコープさんから頂いた炊き込みご飯と鮭の混ぜご飯。ワカメスープ。漬物、野菜、惣菜等‥相変わらず、皆手早くお握りを作る。
 3種類のお握りは大好評。大きさを揃えないとときっちりやる人・・・

「ほうではだめなんだよ」方言も飛び交い皆で協同作業も盛り上がる。和やかな雰囲気の食事会に、白河市役所の松島さんも様子を見に来て下さいました。 
 震災から2年、避難生活を強いられる31万5000人、その半数は福島県民だ。 安住の地を求め白河に家、土地を購入する人、また、いわきに家を建築中の人、と動きが出てきました。その中で孤立していく人もいます。置き去りにされたような孤独感、ぽっかりと空いた空虚感、将来を描けない日々を送っている人たち。まだ前を向いて歩きだすこともままならないっていう人と、その差も1年目よりも大きくなっているように感じます。やっぱり今、気持ちの分断が一番心配に思います。
 私たちも自分にできる小さなことを、想像力を働かせて「やれる、できる」を応援したい。(もんま)