山元町報告:コスモス畑と、それを守る枯れた桜の木

梅雨時期だから仕方ありませんが先週末もやはり雨。

日曜日は朝から雨はあがる予報でしたが、なかなかあがる様子もなく、予定していた畑の瓦礫をふるいにかける作業は、雨で土も重くなってしまっているのでまたもや延期。

この日も東保育所で作業することにしました。


午前中Vネットの男性陣はプール周りの草刈り、千葉から毎週ご夫婦とワンちゃん3匹でいらしてるS司さんは教室内の清掃を、たま本部長と私は花壇やプランター用の土作りなどを行いました。

お昼頃から青空に変わり気温も上昇。V男性陣はコスモス畑作り。

たま本部長は園庭にある塩害で枯れてしまった桜の木を伐採。

それをさらに細かく切って、先週途中まで作っていた花壇の枠にしてみました。

塩害で花をつけられなくなってしまった桜の木ですが、今度はこれから咲くであろうたくさんの花たちを守ってくれるでしょう。

おかげさまでプランターや苗、園芸土のご支援をいただけるようになりました、ありがとうございます。
しかしまだまだ特に土は足りません。やはり塩害なのでしょうか、先週蒔いたあさがおはほとんど芽を出していませんでした。
たくさんご支援いただけましたら、山元町内の仮設住宅にもプランターを置きたいとのことです。
ご協力よろしくお願い致します。

さてコスモス畑を作り、花咲じいさんばりに種を蒔いていた男性陣、次に園庭の水はけの悪い部分に一度土嚢袋に詰めていた砂利を敷く作業を。
一日肉体労働で夕方にはもうグッタリしておりました(笑)

作業終了後、毎週顔を出す老夫婦のお宅へ。 このお宅も津波被害に遭い、一度は解体を決めたそうですが、やはりそこに住みたいと、昨年秋頃から私達もリフォーム前の屋内解体、泥出しをお手伝いして、先月無事仮設住宅から自宅へ戻ることができました。

いつもニコニコしてかわいらしいご夫婦で、引っ越し後には「我が家が一番!!」と満面の笑みを見せてくれました。
瓦礫と泥でいっぱいだった庭は今、一面畑に変わり、毎日大切に野菜を育てていらっしゃいます。
お二人とも重い持病をお持ちですが、いつも私達に元気と笑顔をくれます。私は先月から娘に昇格しました♪

周辺のお宅は数軒リフォームして戻られた方もいらっしゃいますが、山下駅の移設も決まり、若い世代の人口は流出する一方です。
ご近所さんも買い物できるお店もとても少ない状況での生活。
しかしそれでも住み慣れた家に戻りたい。住み慣れた町で暮らしたい。
きっとまだ仮設住宅で暮らす多くの方がそう思っているでしょう。

私達に何ができるかはわかりません。できることなどわずかなことでしかないでしょう。
しかしこの町で一生懸命暮らす方々がいて、微力ながらもお手伝いできることがある限り、私達は山元町に通い続けたいと思います。

Vネット日帰りボランティア山元町応援隊は随時ボランティアさんを募集しております。車は乗り合わせですが車を出せなくてもOK!是非一度お問い合わせください。お待ちしております。