6/3山元町報告:生きがい作りも手伝うボランティアに

日曜日は居酒屋源さんV本部での活動です。

居酒屋源さんはご本人も被災され、山下駅前にあった店舗兼自宅が全壊。現在は仮設住宅に住みながら、店跡地にプレハブ事務所を建て、町のためにボランティアをされています。

この日は津波により被災したお宅の畑の草刈り、瓦礫撤去を行いました。写真を良く見ていただくとわかると思いますが、細い竹がたくさん刺さっています。この下には長芋が植えてあるらしく、重機を入れることができないためすべて手作業です。

草刈り後スコップで掘り起こしてみると深さ20cm位のところから色々な物が出てきます。プラスチック、ガラス、陶器、靴、恐らくすぐそばにある幼稚園から流れてきたであろう子供百科事典…

この畑の持ち主のお父さんは震災後ある程度ご自分で表面にあった瓦礫は撤去したそうですが、高齢ということもありなかなか自分で深いところまで掘り起こすのは難しかったようです。次々出てくる物を見ては溜め息と驚きの声をあげていらっしゃいました。


震災から一年が過ぎ、まだ手付かずのお宅やリフォーム中のお宅もあり、先日まではこの畑の隣のお宅のお手伝いに入っていましたが、やはり高齢の家主さんが持病で体調も思わしくない中一人ですべてリフォームしています。

そしてこの頃は今回の依頼のように、生きがいにしていた畑作業をしたいと、畑の瓦礫撤去の依頼が増えています。高齢者が多い町では特にある依頼ではないでしょうか。仮設住宅にいるだけでは毎日辛い、何かしたい。もう一度畑仕事がしたいけど自分だけではどうにもならない。生きがいづくりのお手伝いもボランティアの役目です。

この日はスイスからイケメン大学生が数名、ボランティアのために来日されて一緒に作業しました。女子ボラは目がハートマークになりながら作業に精を出しました。

そしてこの畑は今週末以降もまだ数回はお手伝いが必要です。他にもまだ依頼が後を絶ちません。震災から一年三ヶ月、実際目にする東北はまだまだ復旧作業中です。体力と時間のある方、ぜひ一緒に山元町へ行きませんか。

また今月より週末日帰り南相馬便も予定しております。南相馬は小高区の警戒区域解除により震災後そのままの状態からのニーズが次々上がっています。ご協力いただける方のご連絡をお待ちしております。(米山)