鹿沼『災害ボランティア養成講座』がアツかった!

鹿沼市社会福祉協議会主催の『災害ボランティア養成講座』に、講師として参加しました!(ちなみに筆者は一受講生です・・・)


夜7時~9時という遅い時間にも関わらず、会場は集まった意欲にあふれる方々で凄い熱気。6~7人ごとのグループに分かれ、「鹿沼に大災害が起きたらどうする?」をテーマに対策を話し合います。先月行われた講座に引き続いての二回目で、参加者も顔見知りです。

講座スタート。大勢の鹿沼市民が集まりました。
講座スタート。大勢の鹿沼市民が集まりました。

今回は、「避難所運営カードゲーム」というのをやりました。参加者は、避難所を運営するメンバーとなります。次々に出されるカードには、避難者のプロフィールと、条件(年齢、病気あり、ペットあり、妊娠中など)が記載されてあります。これらを学校(避難所)をイメージした白地図上に次々に判断して配置していかなくてはなりません。


時々、大量の支援物資が届いて置き場所を確保する必要が出たり、避難者から苦情が出たり、様々な難問が降りかかります。それを、みんなでやいのやいの言いつつ、最適解を探す、というわけです。もちろん完全な正解というものはありません。試行錯誤しながら作り上げたそれぞれの『避難所』を最後に皆でレビューし、改善点などを探ります。


ゲームを進めるうちに、『避難所を設置する』という災害時には当然と思われていたことが、多くの人の努力と協力で成り立っていくことが分かって行きます。

作り上げた避難所のレビュー。「仮設トイレはどこに置いた?」「外国人団体旅行者は?」「犬猫は?」
作り上げた避難所のレビュー。「仮設トイレはどこに置いた?」「外国人団体旅行者は?」「犬猫は?」

話は変わりますが、欧米ではあらゆる人に『リーダーシップ』が求められると言われます。もちろん、全員がリーダーになる将来が待っているわけではありません。それでも、リーダーの資質は誰もが持つべきと考えられているそうです。


例えば、2つの避難所があり、片方は全くリーダーの経験が無い人間が大勢いる避難所で、もうひとつはリーダー経験者ばかりの避難所だと仮定します。どちらがトラブル無く、スムーズに運営できるかは明らかです。今回のゲームを見ていても、リーダーの仕事というのは本当に難しいものです。

 

一度でもリーダーをしたことがあれば、それを身をもって理解します。しかし、リーダー経験の無い人は、リーダーの仕事の大変さ・判断の難しさが理解できませんから、我侭を言い放題の人だらけになるかもしれません。つまり、リーダーの経験というのは、たとえリーダーにならなくても重要なものらしいです。

 

今回の講座はリーダー養成の講座ですが、参加者は普通の主婦や自営業の方などです。もし災害が起きたときに今回の参加者が頼りになるリーダーとなるのはもちろんのこと、そうでなくてもスムーズな避難所運営に協力してくれる避難者となってくれるはずです。

 

今回は脇役に徹した事務局長。胸元に注目。
今回は脇役に徹した事務局長。胸元に注目。