11/11 昨日の取材

 朝から那須町に行き放射線の測定をやっている「那須を希望の砦に!プロジェクト」の取材。活動は放射線計測第5弾で、小学校に集まり父母と、砦の測定ボラメンバーで出発。このプロジェクトは、「子どもの安全な生活環境を作るのは大人の責任」をコンセプトに、町内の小中学校の通学路(延長100kmとか)を測り、その後みんなで除染していこうというもの。町教育委員会とも連携してやっている。

 測定はすごく科学的! 測定機を1種類に決め、区間の積算線量を図るのに1秒間に1歩80cmで移動して測る(つまり80m80秒)。この計測方法を作るために何度も実験して検討したらしい。そしてこの計測ボラになるためには統一テキストでの3回の講義を受けた人だけ、とのこと。歩きでの区間計測の前には「定点計測」をやっていて、これもいままでに町内1400か所でのべ3000回やっている、とのこと。

 この日は、区間内の線量高いところ探しで400m測るのに50分かかってた。「1400か所3000回」という数字は途方もない人数をかけているな・・・。 いやはやすごいボランティア活動だと敬服してしまった次第。

 町への提言書も出していてHPから読める。だだ役場に○○してほしいと言ってるのじゃなく、こういう数値だからこう対策してほしいと言ってるのが違う。

 これからは通学路だけじゃなく、個人の家(特に子どもがいる家)の放射線対策や食品の計測もやっていきたいとのこと。もちろん計測だけでなく除染もみんなでやっていこうとしている。

 こんな活動をこの規模でやってるのは、那須の砦プロジェクトだけだろうなと思った。誇れるボランティアだ。(矢野)

 

 ※那須町は栃木県最北の自治体で隣は福島県白河市。放射線量も高い。 

 ※なお、砦のボランティアは現在500人。メンバーにはいつでも誰でもなれるのでメール送ってねとのこと→HPから。ただし計測チームは前述の講習が必要。

 

 那須を希望の砦にしよう!公式HP  http://www.nasu-toride.org/