10/31 矢吹仮設 訪問記

本日のお天気は快晴!
矢吹に向かう高速道路の風景は紅葉から落葉になり、空気が乾いて肌寒い~。
でも車の中は朝から元気全開で、ずっと大騒ぎ、熱気むんむんです。
今日はいつものメンバー早川・鈴木に加え、はじめてのボランティア参加のあきちゃんが栃木市から来て、平均年齢を下げてくれました♡

到着後、まず残り少ない物資の配布を行って、まけないぞうの準備開始。
管理人さんまでがテーブルを出したり、お湯を用意してくれます。
ぞろぞろと参加者さんがやってきますが、さすがにぞう作り職人さんは早い時間から集まって、熱心に検品作業を行います。

78歳のYさんは先週自主的に居残り講習をして、修正の仕方を他の作り手さんから教えてもらったようで「作り方のコツがわかったよ」とにこにこ顔。
一度仕事をやめようと悩んだJさんは、「これを作ることが毎日の日課だから、作り終わっちゃうとやることなくてつまらない。もっと作らせて!」と週のノルマを自分で上げています。
6人の作り手さんに週20体分ずつ、計120個のリボンを渡しますが、結ぶ時間がなくてみなさんにお願いしたところ「リボン結びだって自分たちの仕事なんだから、今みんなで結んじゃおう」とみんなで積極的に結んでくれました。

この前向きな姿がそのまま、かわいいまけないぞうの姿に生まれ変わって、丁寧で立派なぞうさんが出来上がっていくのです。
購入して下さった方、どうぞかわいがってくださいね。

本日の参加者は12名でしたが、中にはお茶飲みだけの方やはじめて作る方がいます。ボラ初参加のあきちゃんももちろん初めてでしたが、まけないぞう作りにチャレンジしました。あきちゃんは学校の家庭科で裁縫をしたくらいで全く自信がない、と不安を口にしていましたが、「私が教えてあげるわ」とSさんが隣に座って手とり足とり面倒を見てくれました。

 

実はこのSさんは、つい最近まで「ぞう作りは難しいからやりたくない!」と言っていたんですよ。それなのに今では、あきちゃんに教えながら面白いことを言ってみんなを笑わせたり、「雪が降って栃木の人達が来なくなったらどうしよう。」と目に涙を浮かべたり・・・。Sさんのおかげで周りの空気がほんわか温かくなります。

あきちゃんの今回の感想です。
「ボランティアとして行く」というよりも、「こちらを温かく迎えてくれた」という印象で、自分が楽しんでしまった感じです。

そうなんです。私達はいつもみなさんと楽しみ喜びを分かち合って楽しんでします。行きより帰りの方が元気になっているんですよね。

そして今日も心温まる「矢吹メシ」をごちそうになってしまいました。
こちらは何も用意してなかったのに、持ち寄って下さったメニューは、

・芋ご飯のおにぎり、炊きたての新米
・もつ煮
・大根の漬物、キムチ、つくだ煮、
・リンゴ、柿

おいしかった~。 みなさん、いつもありがとうございます。 ごちそうさまでした。


矢吹町一本木仮設住宅では、毎週月曜日にVネットからボランティアが訪問して、楽しいひと時を過ごしています。
行けば必ず自分の中に小さな変化が起こります。行かなければ何も変わりません。
時間は10~14時くらいですが、興味のある方はぜひ一度参加してみませんか?

また新品のタオルも募集しています。
使わないハンドタオルやフェイスタオルがありましたら、ぜひ被災に合われた方にご寄付をお願いします。

(記:鈴木)