矢吹町仮設 訪問記

 

今日も、月曜日恒例の矢吹町仮設へ行ってまいりました。

小さい車に、乗るだけの支援物資と大柄な3人をギューギュー押し込んで、宇都宮から1時間半。
山元町の半分の距離なので、もう到着?という感じです。

到着してまず行うことは、「知り合いがいない」とアンケートに記入して下さった方への声かけです。
集会所に来て下さらなくても、お茶会をやっていますからお待ちしています、というご挨拶だけは欠かせません。
ただ「こんにちは」と声かけしても出て来ないのですが、「とちぎボランティアネットワークです!!」と一声かければ、にこやかに顔を見せてくれます。(双葉町の女性)
田波隊長の物資隊から預かった大切な衣類や収納ケースなどもお渡ししました。

本日は、まけないぞう作り応用編として、ティッシュカバーを作りました。
参加者12名。(うち1名はマッサージのみ)

ここで私達、矢吹見守り隊がこだわっていることを紹介します。
①きちんとした名札を胸につけて、名前で呼び合う。(お互いの距離がより近づきます)
②前回撮った写真を焼いてプレゼントする。(全て流されて写真がない方や取りにも帰れない方に、楽しい思い出ができたと喜ばれています)
③その日の雰囲気や皆さんの希望で、こちらの対応を柔軟に変化させる。(何ができるか、できる限りの準備は怠りません)

ということで、「仮設に入ってから6kgも太った」というSさんや、「最近物忘れが激しくて、メガネが冷蔵庫に入っていた」というJさんの話で大爆笑した後に、健康体操と認知症予防運動をしました。
写真ではうまく伝わりませんが、みなさんが予想以上に真剣に取り組んでいて、楽しそうな表情が印象的でした。
毎回メニューを変えて、体を動かすプログラムをこれからも入れていきたいです。

そして今日は嬉しいことに、住民の皆さんが銘々自主的に、混ぜご飯や小芋の田楽・きんぴら・漬物・リンゴなどを差し入れして下さって、思いがけないご馳走で、楽しい昼食会になりました。

高齢の方が多いのに、テーブルや座布団などの準備や後片付けを、みなさん全員で率先してやってくれるようになりました。
また、練習用のタオルを自分たちで確保するために日赤に交渉して数枚もらったと、Hさんが嬉しそうに報告してくれました。
被災者という枠ではなく、自分たちで出来ることを!という姿勢に頭が下がります。
強制ではなく自分で動く喜びに、目がきらきら輝いているようです。

整体師さんもマッサージ4名の施術以外に、お茶入れや茶わん洗いなどの雑用も進んで動いてくれました。
日光市の平木さんから、大なべ2個とザル・ボウルを寄付していただいて、集会所でいろいろ作れるようになりました。

今日はなんて幸せな1日なのでしょう。
仮設の皆さんやボランティアスタッフから、たくさんの優しさをいただきました。
このいただいた優しさを忘れることなく、熱い思いを込めて次につなげていきたいと思います。

仮設に行くと、思いがけない経験がたくさんできます。
楽しいことがたくさんあります。
ぜひ一緒に行きたいと思う方は、事務局までご連絡ください。 
電話028-627-5590

お待ちしています。
                                                                                                                                鈴木奈津子