来年度なにするか会議をやりました

2/3(土)来年度何するか会議を行い、小学4年生から85歳まで23名が参加しました。

 

2021年に始まり、今回で4回目のこの会議。ボランティアみんなでVネットの取り組みを理解し、来年度の事業について考えます。多くのボランティアが一堂に会する会議です。

 

今回は「Vネット29年間の歴史を知り、これからのボランティアを考えよう!」というテーマでした。宮っ子元気食堂の2階をお借りしました。

 

 

 

自己紹介では「人生で初めてやったボランティア」についてみんなで語り、災害ボラや障害者施設での活動が自身初のボランティアだったと話す人が多かったです。

 

 

フードバンクが人生初ボランティアだった人も。

 

 

 

自己紹介後は、とちぎVネットの歴史を知るために、12人のゲストに当時のお話をしていただきました。

1995年 Vネット誕生 【山中節子さん】

阪神淡路大震災をきっかけに団体がスタートしました。山中さんの記憶に特に残っているのは“コーヒーサロン”。毎回ゲストを呼んで、コーヒーを飲みながら話題のネタについて語ってもらうというものです。仲間同士の活発な交流があり、出る風入る風がせめぎ合っていました。

 

 

1998年 災害ボラセン 【増田茂さん】

当時、ボランティアは善、行政は悪という世間のイメージアがある中、行政はボランティアセンターの立ち上げを拒んでいました。しかし、増田さんは社会福祉協議会や町長とも知り合いで、協同でならやれるという話になり、ボラセンの立ち上げができました。今は地域防災の取り組みの中で福祉避難所やペット同伴の避難訓練を進めています。

 

 

2004年 若者支援 【中野謙作さん】

ワーキングスクールの活動では、働けずにいる若者を対象に新しい就労支援をしました。中間的就労のような形で、職場体験をするものです。場合によっては戦力としてそのまま雇用されるケースもありました。これが良くて、のちの若者サポートステーションとなりました。当時のボランティアがそのままサポステのスタッフになるという流れもありました。

 

 

2007年 とちぎコミュニティ基金 【石川慎太郎さん】

石川さんが関わるようになったのは2011年。資金集めで活動をサポートする専任スタッフとしてチラシ作成や助成グラム作り、情報発信、仲間づくりやお金集めをしてきました。

Vネットにはエネルギーのある人たちが出入りし、自分たちで地域を良くするという意識が生まれました。

 

2011年 フードバンク困窮者支援 【徳山篤さん】

2009年からフードバンクの話題が出るようになり、開設に向けて視察・研修を重ねました。行政から情報がもらえるわけではないので、誰が困窮しているかわからず、まずは施設に食品を送り届けていました。路上回りでは毎週水曜21002400、自転車で路上生活者のもとを訪れ、声掛けや食品配りを5年間続けていました。

 

 

2011年 被災者支援 【門馬芳子さん】

被災地の方々が、タオルをアレンジして手作りする“まけないぞう”。一緒に作るため被災地に入りましたが、役所は誰がどこに住んでいるか情報をくれず。孤立した中で被災者の命も危ないと訴え、情報をもらえるようになりました。まけないぞうだけでなく、畑仕事やダンスを被災地の方々とともにやり、アフリカダンスを覚えて披露したことも。突っ込んで入ると貧困が見えてくるようになりました。

 

 

2013年 サンタdeラン&2017年 子どもSUNSUNプロジェクト 【塩澤達俊さん】

Vネットは“個人”になれる場所。調べる、集める(お金、人)、つくることをやるのが子どもSUNSUN。何をするかも大事だが、空気感やミッションも大事。

 

 

2013年 チャリティウォーク 【天知稔さん】

宇都宮から始まり、いろは坂を登って中禅寺湖まで2日かけてゴールするチャリティウォーク。コロナ流行を機に1日コースに変更になりました。参加者数、寄付額が減る中、天知さんには新たな考えが。昨年は仕事で参加できず新たな案を試すことができませんでしたが、今年のチャリティウォークはまた一味変わりそうです。

 

 

2016年 県北事務所 【藤田三夫さん】

2010年からじいさん4人で居場所を始めました。居場所をやっていると困りごと相談を受けるようになり、“断らないじいさんたち”として相談窓口としての活動も開始。2013年にはフードバンク活動を始め、2016年県北事務所開設後すぐに子ども食堂もスタートさせました。3.11の避難者のところに戸別訪問し、集まる場所を作りました。

 

 

2019年 Vレンジャー 【アレクサンダー舞&宮坂真耶】

子どもの体験の貧困を救うため、学生・若者ボランティアで編成されたVレンジャー。子ども食堂や居場所に通う子ども達を対象に、自然の中で活動することで生きる力をはぐくみ、先生でも親でもない、地域のお兄さんお姉さんとして関わっています。落ち着いて話を聞くのが難しかった子がみんなの前で遊びの説明をするなど、関わっていく中で子どもの成長が見られることもやりがいです。

 

 

2021年 ユニバーサル就労ネットワーク栃木 【松葉友恵】

働きづらさを抱える人の「働きたい」を応援するユニバーサル就労。千葉県での先進的な取り組みが発表され、これはフードバンクに食品を求めて来所する人の立ち直りに一役買うかもとVネットでも取り組みが始まりました。栃木県ではふれあいコープでも取り入れられています。受け入れ企業を増やすこと、相談者とともにステップアップしていくことが目標です。

 

 

 

ゲストからのお話のあとは、3チームに分かれて来年度なにをするか、アイデア出しをしました。新たな事業だけでなく、普段の活動についてもアイデアが出ました。

 

Vネットでの良い取り組みがもっと伝わるように、情報発信の仕方を学ぶ

・行政や地域住民に理解してもらうためにも、報告に力を入れる

・プレーパークを作る

 

などなど・・・

 

今回の会議では、「同窓会みたい」との声も出るような面々が集まりました。

1人1人が話せる時間はどうしても短くなってしまうのですが、もっともっと深堀りしたい気持ちにかられました。

来年はVネットが誕生して30年の節目の年です。

また面白いメンバーが集まって、会議ができると嬉しいです。

 

(松葉)