「自分が貧困になる可能性があると認識した」若者が集まり会議

 2月12日にオンラインで開催した「Vネット若者会議」では、Vネットに関わる若者の参加者20人以上が集まり”ボランティア”や”子どもの貧困”について学び合いました。第1部はゲストスピーチ、第1.5部は「ボランティアとは〇〇だ!」ワークショップ、第2部はフードバンク&貧困勉強会を行いました。

本企画の運営に尽力した学生数人が当日のことを振り返ります。

 

○先輩の力強いメッセージに参加者が感動 

 第1部は、今までVネットに関わってきた2人の先輩によるゲストスピーチ。Vネットでの活動を通して得たことや感じたことなどについて、たっぷり話していただきました。

 1人目のゲストは、以前に「みんながけっぷちラジオ」の学生パーソナリティを担当していた宇大4年生のふじくらさん。「やりたいことを自分から進んでやることが大切だ」という力強いメッセージに、参加者はみな心を打たれました。

 2人目は、フードバンクうつのみやでアルバイトをしていた宇大4年生の中村皓彦(あきひこ)さん。「Vネットに携わるようになってから、ニュースでしか見聞きしたことのない生活困窮の状況を生で見れた。自分ごととして考えることの大切さを知った」というメッセージが印象的でした。(櫻井)

 

○「自分が貧困になる可能性があると認識した」

 第2部では「フードバンク&貧困勉強会」と題して、フードバンクうつのみやの活動紹介と、貧困・困窮について当事者になりきって考えるワークショップを行いました。参加者からは「様々な意見を聴き新たな考え方を見つけられた」「自分が貧困になる可能性があると認識した」「貧困・困窮を身近に感じることができた」といった振り返りがありました。グループでの話し合いを通して、一人ひとりの理解を深める良い機会になりました。

 また、私たちにとって身近ではない「生活保護」や「関係性の貧困」という難しいキーワードが挙がった際に、フードバンクスタッフの方に説明して頂く場面もありました。ワークショップに様々な発展が見られて良かったです。(伊藤)

 

○若者のボランティアに対する意識を再確認

 若者会議を通して、Vネットに所属する他の若者チームの活動やボランティアへの意識を確認することができ、今後の自分の活力になりました。特に第1.5部では自らの活動への意識を振り返るきっかけになるとともに、運営側としてその時々に応じた対応や声掛けといった難しさを実感しました。また、第2部では困窮事例から当事者意識を持ってみるという援助の根本を改めて理解するきっかけになり、参加者はVネット若者チームとしての帰属意識を持つことができたのではないかと思います。最後に、若者会議の企画運営に携わる機会をいただきありがとうございました。来年の若者会議も楽しみにしています。(高橋)