屋根直しボランティア女子8人で行ってきた!<4/23宮城ボラ報告ブログパート①>

4/23に、宮城県亘理郡山元町にあるテラセン(おてら災害ボランティアセンター)&屋根直しの現場に、女子8人でおじゃましてきました🏠屋根直しボラ女子部隊は全国初でしょうか?!

 

 3/16にあった地震で被害を受けた宮城県・福島県を中心に、災害ボランティアセンターが立ち上がっていますが、ボランティア受け入れ対象は(コロナ禍なので)在住の市民が中心だそうです。

 今回は現地の社協等から要請を受けた「風組関東」が特別に私たちをコーディネートしてくださり、現場の方々(みなプロボノ)も手を止めさせてしまったにもかかわらず、優しく教えてくれました。

 

 

 まずは、普門寺を拠点にボランティアが活動できる場所を提供している「テラセン」で、屋根直しのノウハウや意義についてを風組関東の小林さんにお聞きしました。解けない紐の結び方など、新しく知ることばかり!

 

 

家屋の「応急処置」は心のゆとり・多くの選択肢を残す

屋根直しは高度な技術が必要で、もちろん危険が伴います。なぜボランティアが必要なのか?小林さん曰く、それは、被災された方の

・金銭的な負担を最小限にできる

・多くの選択肢を残すことができる

・考える時間を作ることができる

これらのことのためにボランティアの力によって家屋の「応急処置」をすることが必要とのことです。

 

 行政ができなくても、民間ボランティアなら倒壊した家の中から財産や結婚式の写真、入れ歯など、その人にとって大切なものを救出できます。

 また、業者の数も限られています。「2年まち」「300件まち」の対応を待っている間に、家の状況は悪化し修理の費用がかさむ上、選択肢も限られてしまう。応急処置ができれば被災した方が家を壊すのか残すのか、考える時間を作ることができるそうです。

 

 ただ屋根を直せばいい、ではない。ハード面の迅速な対応があることで、その家の住民が自分のこれからを考えるゆとりができるし、選択肢も増える。その考え方はボランティアの重要な価値だなあと感じました。

 

活動の先にはつねに「福祉」がある。

「家屋の解体以外の選択肢を増やし、地域コミュニティを守る」ことが必要だと教えていただきました。

「被災した人の心の復興ができるまで」山元町に「帰る場所」を作り続ける住職

 普門寺住職さんの東日本大地震のお話にはうるうる。いろんな想いを抱えながら活動されています。

「復興はまだ終わっていない。自分は被災した人の心の復興ができるまで、やり続ける」

力強い言葉でした。

 

 家族全員を亡くし、当時8ヶ月だった赤ちゃんの行方も未だ分からない方へ、住職さんはかける言葉が見つからなかったそうです。どんなに道や建物が綺麗になっても震災前に戻ることはなく、復興ってなんだろう?と、考えさせられました。

 

 山元町は3.11で浸水し、当時リフォームした建物のみ残り、現在新築は認められていないそうです。住職自ら地域の復旧作業をしたり、人が集まれるイベント開催したり、としてハード、ソフト問わず活動し続けています。その地がふるさとである人のため「帰れる場所」を残す強い意志を感じました。

 お寺の再建には被災された家の柱や障子、神棚を使用しているそうです。先祖代々受け継がれてきた思い出の家を壊さざるを得なかった方々の帰る場所になっています。

 

お寺を後にし、いよいよ屋根直しの現場に行きました・・・続きはブログ②をご覧ください。

 

(わだ&みやさか)