足湯のつぶやき

石巻の仮設でのつぶやき (2013/4/21/会員V足湯隊)

 

80歳代 男性

 震災時、家にいたが、高い所に家があり助かった。しかし、一階は水浸し。川と海の津波のはさみうちで丸太3本が家を突き破り、妻は4回ほど水を飲んだが二人とも助かった。こんな津波は初めてだ。


70歳代 男性

 農業をしていたが震災時は仙台で仕事をしていて難を逃れたが、田んぼは地盤沈下で海の下になってしまった。海から4㎞ぐらいの所だが、下に沈んでしまった。家は土台のみ、墓も流されてなくなってしまった。住んでいた地区は、42軒あったが80人が亡くなった。近くの中学校が亡くなった人達の確認出来るまでの保管場所で、頼まれて何回も遺体を見たが、首がなかったり、両腕、両足、顔も半分なかったりもの凄かった。何日も食べ物を受け付けられなかった。着ている服や歯、ホクロ、手術の痕、体格等いろいろと判断するものはあるが、行くたび凄くつらかった。

 仮設も今まで住んでいる人達を近くにしてくれればいいが、みんなバラバラで、役場で決めるから、わけがわからないが、配慮が足りないと思う。これからどうなるのか不安だ。震災後、奥さんを病気で亡くされた。